影なき淫獣

2011年06月07日 06:04

影なき淫獣02

【原題名】I CORPI PRESENTANO TRACCE DI VIOLENZA CARNALE(TORSO)
【製作】カルロ・ポンティ
【監督】セルジオ・マルティーノ
【脚本】セルジオ・マルティーノ、エルネスト・ガスタルディ
【原案】セルジオ・マルティーノ
【撮影】ジャンカルロ・フェランド
【音楽】グイド&マウリツィオ・デ・アンジェラス
【出演】スージー・ケンドール、ティナ・オーモン、リュック・メランダ、ジョン・リチャードソン、ロベルト・ビサッコ
1973年/イタリア映画/93分


【STORY】
イタリアの学生街で連続殺人が起こる。手口はスカーフのようなもので絞殺されたあげく、鋭利な刃物で体を切り刻まれるという残忍なものだった。美大生のダニエラは友人たちが犠牲になったショックを忘れようと、田舎の別荘へ級友のジェーンたちと静養しに向かうことにする。

別荘で羽を休める彼女たちだったが、ジェーンは階段で転倒し足をケガしてしまう。その夜、ジェーンは1人で2階の寝室で眠りにつく。その頃、階下でくつろぐダニエラたちに訪問者が。ドアを開けると、そこには彼女につきまとっていたステファノという男の絞殺死体と、黒ずくめの殺人鬼が立っていた―!

【REVIEW】
ホラーマニアックシリーズ第2弾シリーズの初見は『影なき淫獣』にしました。ジャーロ映画の最高傑作とも言われる本作、結果は噂通りで、製作から30年以上たった今現在見ても、最後まで飽きさせない作品でした!

美女ばかり狙う殺人犯(途中、邪魔になった男どももぶち殺しちゃいますが)、犯人捜しのサスペンス、そして後半の密室劇の息詰まる攻防と、職人気質のセルジオ・マルチーノの手堅い演出とあいまって非常によく出来た内容。犯人の動機が幼少時の事件がトラウマになって、女性を狙うというのは定番ですが、殺した女性をノコギリで切り刻んでいくのがミソ。特撮がちゃちいんで、ゴアシーンは直接見せず多くは無いが、そこは演出でカバー。特に、ジェーンの目の前で友人たちをゆっくりと切り刻んでゆくシーンは、どろどろした気持ち悪さが増幅されて見応えあり。タイトルのトルソー(=頭も手も足も無い胴体だけの部分)というのもあまりにもストレートで、身も蓋もないですが。

物語前半でヒロインと思っていたダニエラが女友達と一緒に殺されてしまうのは意外な展開でしたが、難を逃れていたジェーンが生き残り、閉じ込められた別荘で犯人から逃れようとする後半部分は、なかなかスリルが味わえます。(別荘は防犯仕様で窓には鉄格子がはめてあって、電話は切られて通じない。かつヒロインは足をケガしている・・・など、用意周到な設定)全体的な印象は、女優さんのヌードシーンも多く、その合間に殺人シーンがサンドイッチされていて、エロ・グロ度はなかなかのもの。今では地上波じゃあとても放送できないんじゃないかと思うけど、昔は普通にやってましたよねえ。いい時代でした。
影なき淫獣01影なき淫獣03

影なき淫獣04影なき淫獣05


↑左が新しくリリースされたデジタルリマスター版。若干デザインが違う。




コメント

  1. リキマル | URL | 1jhbtX.k

    Re: 影なき淫獣

    イタリアンジャーロでは知名度が高い代表作ですね。
    ジャーロものは海外版はかなりの数がソフト発売済みで国内ソフト化になっていない作品がかなりあります。
    たまに輸入DVDを購入鑑賞すると意外にもハズレ作品は少なくて安心して見られます。(字幕が無いのがつらいですが)
    ホラーマニアックス4期の「暴行列車」も同じ系列ですね。

  2. Aki | URL | -

    Re: 影なき淫獣

    国内未発売の輸入盤は魅力的ですが、個人的には“字幕なし”の壁は厚いです。この辺は、国内のメーカーさんに頑張ってもらってソフト化を望みますが、ホラー系はなかなか増えて行かないですね。たまに、「おおっ!こんな作品が!」と思うものが出ても、→すぐに廃盤、そしてなかなか再発されない、というのも多いです。それと、海外物との価格差も大きいです。円高でその差はさらに広がっているようですし、ほんと日本語の字幕さえあれば国内のソフトは高過ぎて買わずに海外物に走るでしょうね。

    まあ、メーカーさんもペイしていくためには、大変だとは思いますが、頑張ってほしいですね。

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